誤解

インターネット上で他人の欠点を粗探しすることに夢中になればなるほど、その人は誤解に誤解を重ねた考えの渦に飲まれることになる。

 

負の感情が大きくなればなるほど、その人の趣味は自慢に見え、発言や言動が攻撃的にみえるようになる。

徐々に視野が狭くなり、自分に都合の良い言葉を選び始める。

そして相手をステレオタイプ化し、更に誤解を重ねる。

それを続ければ続けるほど、自身を正当化するようになる。

相手が自分の思う通りにならなければならなくなるほど、更に言葉を言い繕い「自分は正しい」という考えに陥る。

欠点の粗探しをする対象の人間がこれを言えば「お前のことだ」と勝手に思い込みそれがまた次の誤解を生んでいく。

 

全てが「自身の誤解によるもの」だと気付いた時には、もう既に手遅れだ。

 

最終的に行き着くのは、誰かの真理や事実あるいは真実に縋ることしかできなくなる。

どんなに他人の言葉で言い繕っても、いつかそれは覆される。

 

粗探しをされた相手に「的外れだ」と見切りをつけられても、当人は気付かないし気付くこともない。

そして当人は攻撃を続けるが、いつまで経ってもその攻撃は当たらない。